こんにちは。セミナービジネス研究所です。
本日もありがとうございます。
いよいよ夏休みシーズンですね。今年の夏休みの計画はもうすでに出来上がっていますか。行かれるのは海ですか、山ですか、それともどこにでも出かけず自宅でのんびりですか。まだ20代のときなのですが、同じチームにいた同期に夏休みどこに行くの?と聞いたときの答えがびっくりだったのです・・・(詳しくは編集後記で)
本題です。
前回、経験浅い講師のようだが・・・という手厳しい評価をいただいた話をしました。セミナー受講経験が豊富であれば、やはり講師の離れている状況からベテランだな、というのはすぐわかるわけで、そのレベルに達していない人は経験浅い人、ということになってしまうのはやむを得ません。ですが、何事も誰もが最初は初心者ですから、その壁は強行突破していくしかありません。
今回はそのための大事なマインドお話をしたいと思います。
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先生と言われると嬉しい!?
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セミナー講師を務めるようになると、受講されている方から名前を呼ばれるのではなく、先生!と問いかけられる時があります。
さて、早速ですが質問です。
あなたは、セミナー中に受講されている方から「先生」と呼ばれたいですか。
さあ、いかがでしょうか。
ここで論じたいことは、先生と呼ばれることが良いのか、悪いのかということを断じたいわけではありません。
あくまでこれはケースバイケースだからです。
企業間取引の延長でのセミナー展開なのか、主婦の方が個人的サークル活動の延長として行うセミナーなのか、によっても雰囲気は全く異なりますし、講師の方の立ち位置も違います。
従って、まずはご自分が取り組まれる領域の慣行がどうなっているか、ということへの意識は持っていただきたい、ということになります。
しかしその慣行が本当に是なのか、という視点は大事です。
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先生と呼び合う講師陣への違和感
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ここからはあくまで私の関わる分野での私見になります。
かなり堅めのBtoBにおけるセミナー開催及び講師業の参考例として捉えてください。
私自身の経験談になりますが、そのセミナー会社に転職する前に同社のセミナー受講し、それがきっかけで転職を決断したのですが、それはつまり入社前に客側の視点を経験している、ということになります。
実はその段階で、少々言い過ぎかもしれませんが、あえて言えば強烈な違和感を感じました。
何に対してか、というと、講師の方々が互いを◯◯さん、と呼び合うのではなく、◯◯先生と呼び合っていたです。
かなりびっくりでした。
何を感じたかと言うと、この方々は先生なのか?という違和感です。
先生ではなく講師でしょ、というのが私の本音でした。
技術的に高度なものを持つ専門家として登壇していることは間違いありません。
その保有している高度な知識を伝授しているということも間違いありませんが、そのためにこちらはかなりの高額のセミナー受講料を支払っています。
そしてその方々はそれによって報酬を得ている方々です。
私の中での感覚では先生、というものには全く該当しない職種の方、としか思えませんでした。
いかがでしょうか。私のこの感覚はかなり極端かもしれませんが、間違っているとは言えないと今でも思っています。
そして実際、今度は私自身が講師を務める際に、先生と呼ばれるケースも多々発生しています。
ですが自分の中では、先生と呼ばれることには強い違和感があります。
高度なサービス提供をしているプロフェッショナル、という自覚はありますが、本当に自分は先生たる人物になることができているのか。その意識が強く自分の中にあるからです。
そしてそこにはもう一つの問題が潜みます。
先生という意識になってしまうと、受講されている方のことをどうしても生徒とみなす可能性が高くなってしまう、という問題です。
それで問題ないというケースもあります。
お花の先生、書道の先生、というようなケースが該当するわけです。
ですが、民間ベースでセミナー受講料をもらって単発で行うようなセミナーの場合はほぼ先生と生徒という位置づけにしてしまうと、上述の私が感じた違和感と同様のものを感じる方が出てくるでしょう。
受講されている方はあくまでお客様なのです。
生徒とお客様、何がどう違うのか。
あえて申しあげずともご理解いただけるかとは思いますが、もう少し詳しく以下で論じております。
どうぞご覧ください。
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■編集後記■
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夏休みどこに行くの?
の話の続きです。
かなり昔の話です。世の中はバブル真っ最中の頃でした。会社としての休暇制度の整備も進んでいった時代で、連続休暇を取ることが原則、という会社も出始めていました。
元気な女性陣はここぞとばかりに毎年のように1週間丸々海外旅行に出かけるような時代で、さすがに男性陣はそこまで海外旅行、という感じではありませんでしたが、とにかく皆よくお金を使う遊びをしていた時代でした。
そんな時にその同期の夏休みの過ごし方を聞いたときには本当にびっくりしました。
どこにも出かけず、家にいる、天気が良いときは屋根に布団でも置いて甲羅干しでもする、という返事が返ってきたからです。
当時の私にすれば、やはり誰とどこに行こうかな、ということをいつも考えていたので、どこにも行かずに家にいる、という返答は全く選択肢にありませんでした。
もちろんその同期もお金の問題で出かけることができない、なんていうことは全くありません。
ですが当時は全く感じられませんでしたが、今となるとその同期の過ごし方は、日頃の忙しさやネットに溢れる情報で脳みそが洪水のようになっている人にとっては、とても意義深いお休みの過ごし方と思えるようになりました。
もちろん当時は今のようなネット社会ではありませんから、デジタルデトックスという言葉もありません。でも本当に自分を大事にする、時間を大事にする、という視点で考えればこの同期の夏休みの過ごし方はいつの時代でも参照されるべきものだと思っています。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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セミナービジネス研究所
代表 青木恒享
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