こんにちは。セミナービジネス研究所です。本日もありがとうございます。
楽しみに待っていたゴールデンウィークのお休み。特に後半は多くの地域で好天に恵まれ、お休みが取れた方は、大いにリフレッシュできたのではないでしょうか。私も久々に出かけてよい空気と景色を堪能してきました。
でも、いざ連休に入るとあっという間に終わってしまった、という方はおられませんか。待つときは楽しいのですが、終わったときの虚脱感。実はわたしは毎年のようにその感覚に襲われていました。
とは言え、オフとオンの切り替えがしっかりできてこそ立派なビジネスパーソンと言われます。次の大きなお休みは夏休みでしょうからそれまで頑張っていきましょう。
世の中は連休が過ぎるといよいよ新人さんも本格的な業務突入という会社も多いかと思います。一方で、一時期ほど騒がれなくなりましたが、5月病が顕在化してくる時期でもあります。
はりきって新しい環境に身を置いたものの、自分の居場所がつかめず何をどうしたらよいものか、仕事のコツも掴めず、だんだんと自己肯定感が下がっていく。
自己肯定感。厄介なものですよね。ずっと私もそこに課題意識を持っているのですが、最近そこにアプローチする新たな習慣ができつつありまして・・・(詳しくは編集後記で)
さて、5月病ではなく、本日の本題です。
今号はセミナービジネス研究所のメインテーマであるセミナー展開の中でも、最も大事と言ってもよい講師についてのお話です。
講師というとあなたの中にはどのようなイメージが浮かびますか。
予備校の講師ですか? 英語学校の講師ですか? 仕事に関するなにかの専門知識を教えてくれる人ですか? 社内研修の講師ですか?
どうでしょうか。これらの例はいずれも別の言葉よりも「講師」という言葉の方がフイットすると多くの方が感じられると思うものを並べました。
では別の言葉とは何でしょうか。
それは、学校の◯◯、英語塾の◯◯、お料理教室の◯◯、という使われ方があちこちでされている言葉です。
もうおわかりですね。
◯◯に入る言葉は「先生」です。
ではこの、講師と先生の違いとは何でしょうか。
ここから今日のテーマを深めていきたいと思います。
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講師と先生はなにか違いがあるのか?
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答えから。
あると言えばあるし、ないと言えばない、というのが私の答えです。
どちらも知識、経験のある方が、それらについてより少ない人に教えるという点では同じです。
ですがわたしたちは多くの場面で、講師と先生を使い分けています。
ただし子どもにとっては、ほぼすべての場面で先生という言葉が使われてはいますが。
なぜか。
子どもにとっては教わる相手はほぼすべてが目上の人、年長の人です。
特に日本であれば亀の甲より年の功、ということわざがあるように、年長者を尊重する風土が根付いていますから、人間的な部分を含めて教えてもらう相手に対しては「先生」という呼び方が使われています。
子どもの頃に年賀状を書く際に、先生に出す場合は、◯◯様とするのではなく◯◯先生、とするのですよ、と教わったご経験をお持ちの方は多いと思います。敬称の意味合いがそこには強く含まれているからですね。
一方で、講師の場合は、と考えてみていただくとおわかりかと思いますが、必ずしも年長者がなるわけではありません。
その場所にいるすべての人の中で、講師が一番若かった、ということも起きる可能性があるのです。
ある特定分野に関して秀でた知見を持っているから講師として登壇している。しかし人間面ではまだまだ若いのであれば成長の余地がある、というケースもあるかもしれません。
こう書いてしまうと、人間的には先生が上で講師が下という感じになってしまう気がしますが、その上下をここで議論したいわけでは全くありませんので、そこはご理解いただければ幸いです。
繰り返しになりますが、講師はある特定分野で秀でた知見を持っているからこそ、他人様の前に立って話をする人、と考えると、全人格的に秀でた人と認められて登壇している、というケースとはだいぶ違いを感じられるのではないかと思います。ちかしさ(近しさ、親さ)という観点で考えてみていただきたいのです。
何かがあるから人前に出てその知見をシェアする。そして場合によってはそこから報酬をいただく。
講師の場合は分野が特化、限定されている場合がほとんどです。
そうであれば、自分は、他人様より◯◯の部分であれば知識も経験も一歩か二歩先んじている、という〇〇に該当することがあれば講師になることができる、というアプローチで考えていただきたいのです。
そう、
講師は誰にでもなれるチャンスがありますし、そこに資格試験等があるわけではない、というケースが多いわけですから、学校の先生になることと比べるとハードルはずいぶん低いといえるのです。
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講師は簡単に務められるようになるのか
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ここまでの文脈からですと、この問いかけ「講師は簡単に務められるようになるのか」への返答は“Yes”ということになるのだろうな、とお察しかと思います。
はい。
そのような推察をしていただけると大変ありがたいのですが、その回答がYesかというと、YesでもありNoでもある、というのが私のスタンスです。
学校の正規の先生になることと比べると講師になることはそれほど大変ではありません。
私を含めて、周りにはたくさんの講師が生まれているわけですので。
ですが、そうは言っても講師を務めるときは大なり小なり誰でも緊張します。
緊張したくない、何とか緊張しない方法を探したい、と思う気持ち、とてもよくわかりますが、そこははっきり申し上げます。
諦めましょう。
緊張するもの、と割り切ってください。
えっ、と思われるかもしれませんね。
なにかここで秘策の伝授があるのでは、と期待された方。ごめんなさい。
秘策はありません。
ですので、そこはもう割り切っていただき、緊張するのはあなただけではない、ということを覚えておいてください。私は今でも講師を務める前には緊張します。
その緊張度合いはさすがに昔とは違うでしょう。ケースバイケースで緊張度も異なります。でも緊張はするのです。
この部分を理解し、一つの壁を乗り越えることができると、セミナー開催にあたってのこまごまとした準備を淡々と進めていけばよい、ということになります。
それによって不安要素がどんどん減っていきますから、あれもこれも、という心配をせずともよくなるからです。
本丸部分の人前に立って話をする、という点の不安はゼロにはなりませんが、付随事項にまで不安を抱えているのか、そちらへの不安は解消されていて、ない、という状況なのか。
小さいようで両者の違いは大きなものがあります。
こまごまとしたこととは何?という点は下記の記事をご参照いただければ幸いです。
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■編集後記■
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5月病の話の続きです。
ある時期から急に言われるようになった言葉ですが、たまたま5月にそのような症状が出る人が多い。更に新入社員や新入学生に多い、ということで一気に広まった言葉でした。
幸い、私自身は5月病になったことはありませんが、もしかすると、これって5月病と言われるものと似たような症状、状況になったことは1度や2度どころではありません。
自分のことを理解し、ケアをするというのは本当に大変ですよね。
そこにアプローチするための手法は世の中には様々なものがあると思っています。私自身でこれはいいのでは、という手法を今までいくつも試してきています。
その中で最近取り組み始めて効果を感じているのは「モーニング・ページ」というジャーナリングです。
まずジャーナリングって何?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
とにかく書き出すこと、と思っていただければOKです。
なんでもいいから書き出す。それも朝にやるとよい、というのが提唱者であるアメリカのジュリア・キャメロンさんのやり方。
モーニング・ページというキーワードでYouTube検索していただくと、これは価値がある、と言っている方の動画がいくつも掲載されています。
出版されているジュリア・キャメロンさんの本もロングセラーです。お勧めの1冊。
実はまだ私の場合は始めて2カ月足らず。その効果を語るほどの実績ではありませんが、それでも日々色々なことに忙殺される中で、こうすればよいではないか、というひらめきのようなアイデアのようなものは感じられるときがありますし、何よりもその時間は雑念、不安、心配というような取り越し苦労から離れることができます。
まだたった2ヶ月。理想は毎日することなのですが、できない日もあります。でもやめよう、という気持ちには今のところ全くなっていません。
またどこかのタイミングで継続できているかどうか、お話できる機会があればと今は思っています。
もちろんそのときには継続していて更にこんな価値を感じました、というお話ができればいいわけですが、果たしてどのようになっていることやら・・・。
その時を気長にお待ちいただければ幸いです。
本日もおつきあいいただきありがとうございました。
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代表 青木恒享
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