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  • tsunemichiaoki

講師デビューを成功させるための秘訣(後編)

更新日:5月8日

講師(外国人男性)

セミナービジネス研究所の記事をご覧いただきありがとうございます。あらゆる経営者の方が事業を発展させていく上で、セミナー展開の価値、メリットを感じていただくために、セミナー展開で御社の事業あるいは経営者であるあなた自身のアピールをしていただきたいと考えております。

そのために、セミナー展開をどのように行っていけばよいか、という基本をお伝えするための記事を書き連ねております。

 

前回は、講師デビューを成功させるための秘訣の前編をお伝えいたしました。まずは一般論となる基本的事項についての整理を行いました。いよいよこの後編ではより具体的、実践的な内容に踏み込んでいきます。前編をお読みでない方はどうぞこちらから前編をお読みいただいた上で、今回の記事をご活用ください。

 

この記事の構成は下記のとおりになっています。

 

<イタリック(斜)体は前編でご紹介した部分>

 

1       セミナー開催に向けた準備の基本 

1.1       セミナー開催に向けた目的とターゲットの明確にする 

1.2       自分の強みを再確認する

1.3       セミナー開催に向けたターゲット層のニーズを理解する

1.4       お客様に伝えたい内容を整理する

1.5       失敗を恐れない

2       講師デビューに向けたメンタルケアの方法

2.2       自己肯定感を高める方法を知り実践する


 

<今回はここから>

3.デビューに向けた準備のポイント

 3.1      カリキュラムを練る

 3.2      教材を作成する

 3.3      お客様の前に立つということ

4.開催方式による違いについて

 4.1      会場開催の準備

 4.2      オンライン開催の準備

 4.3      当日の運営管理

5.最後に

 

 

それでは本文をどうぞ。

 

3.デビューに向けた準備のポイント

3.1      カリキュラムを練る

3.1.1  セミナーの目的とターゲットに合わせたカリキュラムを練る

カリキュラムとは、セミナーの構成や内容を決めることです。カリキュラムを練ることで、セミナーの目的やターゲットに沿った効果的なセミナーを開催することができます。

 

カリキュラムを練る際には、まずセミナーの目的とターゲットを明確にすることが大切であることはここまでお読みいただいた方であれももう申し上げるまでもないでしょう。

セミナーの目的設定は、受講者にどのような学びや成果をもたらしたいのかを明確にすることに繋がっていきます。ターゲット設定では、セミナーに参加する予定の人の属性や知識、スキルなどを絞り込むことができます。

セミナーの目的とターゲットが明確になったら、いよいよそれらに合わせたカリキュラムを練っていくことになります。

 

例えば、セミナーの目的が「新規事業の立ち上げに関する意思決定を行うことができるようになってもらう」であれば、ターゲットは当然「新規事業の立ち上げに興味・関心のある人」です。そしてその場合のカリキュラム案としては、以下のようなに考えることができます。

   新規事業の立ち上げのメリットとデメリット

   新規事業の立ち上げの流れ

   新規事業のアイデア出しの方法

   新規事業のビジネスモデルの作成方法

   経営戦略との整合確認

   経営戦略の再構築

   新規事業の資金調達の方法

 

このように、セミナーの目的とターゲットに沿ったカリキュラムを練ることで、受講者の目的達成に向けた検討を深めることができます。

 

3.1.2  セミナーの構成と内容を具体的に決める

カリキュラムを練った上で次はセミナーの構成と内容を具体的に決めることに進みます。

以前にもお伝えしていますが、セミナーの構成を決める際には、以下のポイントを踏まえてください。

   導入部:セミナーの目的や流れを説明する

   本論:伝えたい内容を具体的に説明する

   まとめ:セミナーのまとめと今後のアクションを促す

セミナーの内容を決める際のポイントは下記のとおりです。

   受講による達成目標を設定する

   効果的な学び方を考える

   ゆとりを考える(詰め込みすぎない)

 

3.2      教材を作成する

3.2.1  セミナーの内容をわかりやすく伝えるための教材を作成する

教材を作成するにあたり、何よりもセミナーの内容をわかりやすく伝えることを意識することが大事です。そのためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

   ターゲット層のレベルや興味関心に合わせて内容を調整する

   わかりやすい言葉や表現を使う

   具体例や事例を交えて説明する

 

3.2.2  教材の構成やデザインを工夫する

教材の構成やデザインも、受講者がセミナーの内容を理解しやすくなるためには重要なポイントです。構成を工夫することで、受講者がセミナーの内容を把握しやすくなります。教材の構成を工夫する際には、以下のポイントを押さえることが大切です。

   文字情報だけでよいか

   小道具はどのようなものを用意する必要があるか

   主教材と副教材の設定をどのようにするか

 

またデザインを工夫することで、受講者が教材を見やすく、読みやすくなります。教材のデザインを工夫する際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

   文字の大きさや行間などを調整する

   色やイラストなどを効果的に使う

 

3.3      お客様の前に立つということ

3.3.1  プレゼンテーションの練習をする

セミナーでは、お客様の前に立ってプレゼンテーションを行います。お客様の前に立つことは、緊張することもあるでしょう。しかし、お客様に自分の伝えたいことをわかりやすく伝えるためには、しっかりとした準備が必要です。

 

プレゼンテーションの練習をすることで、自分の伝えたいことをわかりやすく伝えられるようになります。練習する際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

   セミナーの目的やターゲットに合わせたプレゼンテーションを行う

   わかりやすい言葉や表現を使う

   具体例や事例を交えて説明する

   自分の伝えたいことを明確にする

   時間管理を意識する

 

また、練習する際には、誰かに聞いてもらうことができればより効果的です。第三者の意見を聞くことで、自分のプレゼンテーションの課題が見えてくることがあります。

 

3.3.2  お客様とのコミュニケーションを意識する

セミナー内でお客様とのコミュニケーションを行うことはとても大事なことになります。一方通行ではない、双方向のコミュニケーションによって、お客様は講師の伝えたいことをより深く理解して行くことができるようになります。コミュニケーションを意識する際には、以下のポイントを押さえましょう。

   お客様の反応を見ながら、プレゼンテーションの内容を調整する

   お客様の質問にわかりやすく答える

   お客様と積極的にコミュニケーションをとる

 

上級テクニックにはなりますが、お客様の反応を見ながら、プレゼンテーションの内容を調整することができれば、間違いなくそのセミナーは成功に近づきます。また、お客様の質問にわかりやすく答えることで、お客様の理解度を深めることができます。お客様と積極的にコミュニケーションをとることで、お客様との信頼関係を築く努力を常に行いましょう。

 


4. 開催方式による違いについて

4.1      会場開催の準備

4.1.1  お客様とのファーストコンタクトを大事にする(挨拶)

会場開催の場合には、お客様とのファーストコンタクトを大事にしましょう。挨拶を丁寧に行うことで、お客様に好印象を与えることができます。

 

4.1.2  双方向コミュニケーションを意識する

これは会場開催に限った話ではありませんが、双方向コミュニケーションは常に意識する必要があります。講師側から質問を投げかける、お客様の質問や意見に答える、これらのことが頻繁に起きることで、受講者は理解を深めることができます。また、受講者からの質問や意見をきっかけに、セミナーの内容をより深掘りすることも可能です。

 

4.1.3  遠慮なく会場内を動き回る

会場開催の場合には、遠慮なく会場内を動き回りましょう。お客様の近くで説明することで、お客様の表情や反応を直接見ることができます。また、お客様の質問にすぐに答えることができるというメリットもあります。

 

以下に、すべてが講師の方が対応すべきことではありませんが、会場開催における具体的な準備や運営方法をいくつかご紹介します。


会場の確保

   セミナーの開催日時や参加人数などを考慮して、適切な会場を選ぶ

   会場の規模や設備、アクセスなどを事前に確認する

   会場の予約は、早めに行う


設備の準備

   プロジェクターやスクリーン、音響設備などの準備を事前に行う

   受講者用の座席や机の配置を決める

   会場の清掃や整理整頓を行う


運営スタッフの確保

   受付や質問対応などの運営スタッフを事前に確保する

   運営スタッフへの説明やトレーニングを行う


お客様とのファーストコンタクト

   受付で丁寧に挨拶を行う

   お客様の名前を呼んで、親近感を持ってもらう


双方向コミュニケーション

   お客様の質問や意見に丁寧に答える

   お客様からの質問や意見をきっかけに、セミナーの内容を深掘りする

 

4.2      オンライン開催の準備

4.2.1  オンライン開催のメリットとデメリットを確認する

オンライン開催は、会場開催に比べて、お客様にとっては交通費、主催者にとっては会場費などのコストがかからず、会場の確保や設備の準備などの手間がかからないというメリットがあります。また、場所や時間を選ばずに参加できるため、幅広い層にセミナーを届けることができます。

 

一方、オンライン開催には、以下のデメリットもあります。

   双方向コミュニケーションが取りにくい

   受講者の集中力が途切れやすい

   配信環境が整っていない受講者がいる

オンライン開催のメリットとデメリットを理解した上で、適切な準備をしておくことが大切です。

 

4.2.2  遠慮なくセミナーを推し進める

オンライン開催では、受講者と講師が直接顔を合わせることができないため、双方向コミュニケーションが取りにくいというデメリットがあります。そのため、講師は遠慮せずにセミナーを推し進めることが大切です。

 

具体的には、以下のようなことに気をつけるとよいでしょう。

   自分の伝えたいことを明確にして、わかりやすく伝える

   受講者の反応を見ながら、プレゼンテーションの内容を調整する

   遠慮せずにどんどん指名して発言を促す

また、チャットやQ&A機能を活用することができれば受講者とコミュニケーションを図ることができます。ですがあまりこの活用はお勧めしません。できるだけリアルに近い双方向のコミュニケーションを心がけることがポイントです。

 

4.2.3  受講者にどんどん問いかける

オンライン開催では、受講者の集中力が途切れやすいというデメリットがあります。そのため、受講者にどんどん問いかけることで、集中力を維持させることができます。

具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。

   受講者の意見や感想を尋ねる

   受講者の理解度を確認する

   受講者に考えさせるような質問をする

また、クイズやゲームを取り入れるのも効果的です。

顔出しをしてもらい、どんどん名前を読んで問いかけをしていきましょう。

 

4.3      当日の運営管理

4.3.1  起きうるトラブルを予め想定する

セミナー当日の運営管理では、起きうるトラブルを予め想定して対策を立てておくことが大切です。

具体的には、以下のようなトラブルが考えられます。

   機材トラブル

   参加者トラブル

   講師トラブル


機材トラブルとしては、プロジェクターやスクリーンの故障、音響設備の不調などが挙げられます。参加者トラブルとしては、ネットワークの接続不良、音声や映像の乱れなどが挙げられます。講師トラブルとしては、体調不良や急用などが挙げられます。

これらのトラブルを未然に防ぐためには、以下の対策を検討しましょう。

   機材の動作確認を事前に行う

   参加者への事前案内を丁寧に行う

   講師に代講者を用意する

 

また、トラブルが発生した場合に備えて、以下のような対応策を用意しておきましょう。

   機材トラブル:代替機材の用意、講師のプレゼンテーション内容の変更など

   参加者トラブル:参加者の退席の許可、セミナーの延期など

   講師トラブル:代わりの講師の手配、セミナーの延期など


トラブルが起きても、慌てず落ち着いて対処することが大切です。また、トラブルが発生した後も、原因を分析して、今後の対策に役立てましょう。

 

4.3.2  失敗は成功の糧

初めて開催する場合だけでなく、何度も開催している場合であっても、そしてどれほど経験豊富な講師であっても、トラブルや失敗は起こりえます。

トラブルや失敗は誰もが経験したくないことですが、見方を変えれば、トラブルや失敗を経験したことで、次回のセミナーをより成功させるためのヒントを得ることができる、ということを忘れないようにしましょう。そのため、失敗を恐れずに、積極的にチャレンジすることが大切です。

もちろん大きな失敗であればお客様フォローをどのように行うかはしっかり考えなければなりません。

 

いずれにせよ、完璧なセミナーを行う、ということなどありえない、と思ってアンケートを実施して、受講者の意見や感想を参考にすることなど、常に改善への意欲を持って対応をし続けることです。


 

5. 最後に

前後編の2回にわたってお届けした「講師デビューを成功させるための秘訣」。ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

講師としてのご経験のある方にとっては少々物足りない内容だったかもしれませんが、ここまでお読みいただいた方であれば、講師デビューに当たってどのような準備をすればよいか、そして何を押さえておくべきか、ということの基本はご理解いただけたことでしょう。

あとは実践あるのみです。

どんなベテラン講師であっても、必ず講師デビューは経験してきています。一生懸命準備すれば、必ず神様は見守っていてくださる、と信じてプレッシャーを跳ね除け、講師デビューを成功させてください。

 



最後の最後に、実はこちらの方が秘訣かもしれない、ということをお伝えしたいと思います。

それは何かと言えば、どれほどの高い評価を得ているベテラン講師であっても、初心者講師だったことがある、ということです。適当な気持ちでデビューする、というのでは残念ながらお話になりませんが、一生懸命準備して臨む初回であれば、そのお気持ちは必ずお客様に伝わります。

 

そうは言われても、どうしても心配だ、という方、支援なしではとてもデビューなんて無理、とお感じの方はどうぞこちらからお問い合わせください。

セミナービジネス研究所のご提供しているコンサルティングメニューでは、講師デビューの方のご支援が含まれています。

 

それでは今回の前編、後編にわたる内容、ご覧いただきましてありがとうございました。次回は、お恥ずかしい私の講師デビューの時の顛末をお話したいと思います。

 

 

(了)

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