本日もセミナービジネス研究所の記事をご覧いただきありがとうございます。あらゆる経営者の方が事業を発展させていく上で、セミナー展開の価値、メリットを感じていただくために、セミナー展開で御社の事業あるいは経営者であるあなた自身のアピールをしていただきたいと考えております。
そのために、セミナー展開をどのように行っていけばよいか、という基本をお伝えするため、そしてご参考になるのでは、という記事を書き連ねております。
前回は、読書はいつまですべきなのか、そしてできるか、という生涯学習とも言えるテーマについて記しました。
今回は、少し今までとは毛色の違うお話になります。
セミナービジネス研究所でご提供しているコンサルティングセッションは3つのステージに分かれています。その1つ目は「掘る」です。
何を掘るかというと、経営者の方の頭の中、心の中を掘っていくのです。そこかで埋もれいる大事な「たからもの」を探し出すわけですが、一般の方々よりもはるかに色々なことを考え取り組まれている経営者の方であっても、下記の様なことになってしまうリスクが有ることは理解しておいていただきたいと思っております。
それでは今回の本文をどうぞ。
第1章 専門家(医師)の証言
医師やホスピス医などのお仕事をされている方が出されている本をお読みになったことはありますか。
「臨終」というキーワードをアマゾンに入れてみてください。
たくさんの関連書籍が出てきます。
図書館の蔵書検索でも結構です。
いずれにしても、もしこのような本を一度もお読みになったことがなければ、まずは1冊、どの本でも構いません。どうぞ一度手にとって見てください。
偉そうな形でのオープニングになってしまい恐縮です。
私がこのジャンルの本を読みつくたわけではないので、この本がベストですとはとても言えない、ということも理由ではありますが、2、3冊お読みになるとおそらくおわかりになると思います。
複数の専門家が同じようなことを主張され、本が出版されているのです。それは素直に受け止める、従うべきものと私は考えています。
一言で申し上げましょう。
人は亡くなる直前、自分の人生を振り返り、多くの方が後悔をされる、というのです。
どのような後悔か。
それは
「やらなかった後悔」
だということなのです。
間違っても失敗したことで後悔する、ではないのです。
あれもしたかった、これもしたかった。
どうしてもやりたくてもできなかった、という場合はおそらくここでは除外されるはずです。
ここで挙げられるのは、やろうと思えばやるチャンスはあった。
でも・・・・・
そうなのです。
「でも」
という心理的抵抗感がその方を次のステップに進めることを押し止め、結局やらずじまいで人生の最後を迎える段階になって、やはりそのことに未練があって後悔するのです。
それは仕事のことでも遊びのことでも自分のことでも家族のことでも、と色々なものになりうる可能性があります。
そこは人それぞれの部分ですが、いずれにせよ、やろうと思えばチャレンジできるチャンスがあったのに、あと一歩が踏み出せなかった。
決断する、勇気がなかった、度胸がなかった、思いっきりがなかった、失敗ばかりを恐れていた、人目を気にしてしまった、周りの反対に負けてしまった。
いろいろ言い訳を探すと言葉が出てくるでしょう。
繰り返します。
失敗したから後悔するではないのです。
一歩を踏み出さなかったことを後悔するのです。
第2章 一度きりの人生
人生100年時代という言葉が定着して久しいです。
日本人の平均寿命が100歳になるわけではありませんが、現在の若者はかなりの人が100歳まで生きることになると言われています(さすがに現在のシニア世代の方々はまだまだ100歳まで生きる方は少数派だと思っていますが)。
しかしながら、年数は長くなっても、今生の人生は1回であることには変わりありません。
長生きしたから人生2度美味しい、とはならないわけです。
もちろんメタバースがより一層発展し、SF映画の世界等で映し出されるパラレルワールドが、実際に存在する世界同様の世の中として生まれれば話は別ですが(だいぶ以前にはやったセカンドシティというものも、とうの昔になくなったのかと思ったら、違いました。駒澤大学の井上先生(経済学部准教授)の本を読むと、この世界への理解が深まると思います)。
つまり、寿命が伸びるということは、これまでの人生をベースにしたこの先の人生の線が更に長くなっていく、ということなのです。
これまでの人生に、あなたはどれほど満足されていますか。
100%満足している、という素晴らしい方も中にはいらっしゃるでしょう。
ですが、多くの方は、とてもとても100%なんて言えない、というのが実際のところではないでしょうか。
はい、私もその口です。
何%かということはあえて控えさせていただきますが、残念ながら100%にはだいぶ遠い、というのが本当のところです。
だからこそ、この先の人生はまだまだ、という思いでいます。
太く短い人生でも、細く長い人生でもそれはどちらでもその人のお好み次第でしょう。
いずれにせよ、その人にとってその時の人生は間違いなく1度限りです。
(輪廻転生があるかどうかをここで議論したいわけではない点はご理解ください。)
自分の人生の設計図をどのように描くか、ということに意識を向けていただきたいのです。
そして、その設計図は、あなた自身の力でまだまだ変えられる部分も多くありませんか。
背負っておられる責務が大きい方であっても、全て敷かれたレールの上を走るしかない、という方はいないはずです。
第3章 やって失敗、やらずに後悔
あなたの人生の設計図。
これをこの先どのようなものにしていくか。
どのような方であってもまだまだ手を加える余地は色々あるはずです。
死ぬ時に後悔する。
この可能性をできるだけ小さくしていくために、この先の人生の設計図を考え直してみませんか。
そう言っても、今まで色々なことをしてきたから、もうさすがにくたびれたよ、少しゆっくりしたいよ、という方もいらっしゃるでしょう。
人間誰しも、24時間365日をフルパワー全開で走ることは不可能です。
疲れたと感じたときは可能な限り、そしてできれば必要なだけ、安息の時間、日々を持ちたいものです。
そのためのペースダウンを許容できる方はどうぞペースダウンしてください。
その上で考えてみてほしいのです。
ペースダウンしたことによって楽にはなったけど、このまま死んでしまって後悔しないかな、と。
この先は、私が押し付けるようなものでは全くありません。
ペースダウンしたことによって、居心地が良くなり、この先ずっとこのままでも後悔しないぞ、という思いが続くのであれば大いにそれは結構なことです。
一方で、ペースダウンしたことによって、心身ともに楽になったが、特に心の充実度からすると前よりも下がってしまって、何とも日々がむなしい、やるせない、という気持ちがもし出てくるようであれば注意信号です。
多くの場合、まだまだあれもやりたい、これもやりたい、ということになる方のほうが多いと感じています。
私も一時期ペースダウンすることになりました。
1、2ヶ月は全く問題ありませんでした。でもだんだんとそのペースダウンした状態は居心地が悪くなってきたのです。
そこで思ったことが、このままやらずに行ってしまったらどのくらい後悔するのかな、ということと、やっても失敗する可能性も十分にあるだろうが、その失敗が後悔にどれくらい繋がるのかな、ということでした。
そして思い出したのが若かりし頃のことです。
これは全く仕事とは関係ない、異性に関することです。
好きになった相手にその気持を伝えるべきか、諦めるべきか。
いかがでしょうか、この話になるとわかる、わかる、と言っていただける方がぐんと増えるのではないかと思います。特に男性であれば、と思うのですがいかがでしょうか・・・
最近の恋愛事情はだいぶ変わってきたようにも思いますが、ある時期までは異性へのアタックはバレンタインデーの時を除いて男性がするものでした。
意中の人ができても、残念ながら以心伝心で思いが伝わりカップル誕生、というケースはそう簡単に起きるものではありません。
どうしてもファーストステップが必要です。
でも、相手にしてもらえなかったどうしよう、討ち死にはしたくない、という思いはほとんどの方が経験をされたことがあるのではないでしょうか。
その葛藤を経て、意を決して思いを伝えることができたケースと、そのまま諦めてしまったケースとあなたはどちらが多いですか。
もちろん私にも討ち死の経験は何度もあります。
そこで思うのは、あのとき伝えたことが良かったのかどうか、ということです。
相手には迷惑な話だった可能性はゼロではありませんが、自分自身では、あのとき伝えることをせずに、結局思いを遂げることができずに今に至っているよりもはるかに、だめだったけどチャレンジできた自分を肯定的に捉えています。
そしてそのチャレンジがその後の人生での様々なチャレンジの原動力もなっていると言うとさすがに大げさですが、でも、あそこでチャレンジしなければ、その後も様々な場面で現れるチャレンジすべき場面で尻込みする人間になってしまっていたような気がするのです。
世の中そう簡単に自分の思うようにはなりません。
でも恋愛でも仕事でもやはりチャレンジしなければ自分が望む未来に近づくことはできません。
チャレンジしたからといって必ずその望む未来が手に入る、ということでもありませんが、やって失敗するのと、やらずに後悔するのとの違いはもう十分にご認識のことと思います。
あなたはどちらを選びますか。
第4章 経営者にとってのチャレンジングな人生とは
二者択一の問いをさせていただきました。
ほとんどの方が前者を選択いただいたと思います。
そして私は、常に前者を選択できる自分でいたい、と思っています。
個人のことならまだしも、会社経営をしていれば、リターンが期待できることであっても、その裏に潜むリスクを考えれば、早々簡単に手を出すことができない、という話はいくらでも起きます。
そして、あのときすぐに決断できず、他の方に先を越されてしまい、あとになって、ああ、あのとき飛び込んでいれば、と思うことも正直あることでしょう。
話の流れからすれば、それは後悔、ということであり、先ほどの問いにおいて後者を選択したことによる結末なのですが、経営者による経営判断であれば少々違うケースがあることは補足しておきましょう。
経営経験を積めば積むほど、様々な案件、事業に接することになります。毎日が経営判断の連続です、とまでは言いませんが、それに近い様相を呈しておられる方もいらっしゃるでしょう。
そして、すべての案件にGoサインを出すわけではありませんし、その全てが正しい判断だったということもありません。
しかし経験を積んだ経営者であれば、その時、諸条件が明らかになった上で自ら下した判断について、あとで結果としてそれが間違ったものだったとわかっても、まず後悔する、ということにはならないのです。
なぜか。
それは、その時々で自分ができるベストの判断を常にしている(はず)からです。
繰り返しますが経営者と言えども全知全能ではありません。間違った判断もします。ですが、納得行くまで考え、下した決断についてはもう吹っ切れているからです。
ただし、その下した決断が全て順調に行く、ということはありませんから、その後ヒリヒリするようなことになることも頻繁に起きます。
それに耐えられるかどうかも含めて、行っている判断です。
その状態がずっと続いている経営者はそれだけ自分の枠を超えてチャレンジを続けている素晴らしい経営者と私は思っています。
このレベルになると早々簡単に誰もが到達できるものではありません。
だからこそそのレベルを目指して経営者の方々も多くの方が切磋琢磨しているわけです。
経営者になるのはこれから、という方であれば、そういう人々の集まりの場を見つけて、その場に参加できれば非常に得るものが多いと思います。
そしてそのような方々であれば、たとえ事業の結果がどうであれ、亡くなる際に自分自身の人生を振り返って後悔ばかり、ということにはまずならないはずです。
私もそこを目指しています。
あなたもご一緒しませんか。
(了)
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