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  • tsunemichiaoki

セミナー開催の種別(会場型セミナーvsオンラインセミナー)によるメリット・デメリットを考える

会場型セミナー、オンラインセミナー

セミナービジネス研究所の記事をご覧いただきありがとうございます。あらゆる経営者の方が事業を発展させていく上で、セミナー展開の価値、メリットを感じていただくために、セミナー展開で御社の事業あるいは経営者であるあなた自身のアピールをしていただきたいと考えております。

そのために、セミナー展開をどのように行っていけばよいか、という基本をお伝えするための記事を書き連ねております。

 


前回は、少々絞り込んで、サービス業を営む経営者向けの記事をお届けしました。

今回は当初の趣旨に戻ってあらゆる方が遭遇する問題について考えていきたいと思います。コロナ禍によって世の中はそれ以前とは全く違う風景となりました。リアル開催が良いのかオンライン開催が良いのかについてのお話です。

 

今回は、それなりのボリュームになっていますので、まずはタイトル構成をご覧いただきたいと思います。下記になります。

 



1. セミナー展開における会場型セミナーvsオンラインセミナーのメリット・デメリット

 1.1 会場型セミナーのメリット

 1.2 会場型セミナーのデメリット

 1.3 オンラインセミナーのメリット

 1.4 オンラインセミナーのデメリット

 

2. 中小企業の経営者及び個人事業主におすすめのセミナー展開方法

 2.1 会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を用いることを推奨する理由

 2.2 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分け方

 2.3 中小企業の経営者及び個人事業主におすすめのセミナー展開方法

 

3. 今後のセミナー展開に向けた戦略の立て方

 3.1 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分け方の最適化

3.2 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーのマーケティング戦略

3.3 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの効果測定方法

 

4. セミナー展開における注意点

  4.1 会場型セミナーにおける注意点

  4.2 オンラインセミナーにおける注意点

 

 


御社においては、会場型がよいのか、オンライン型よいのか、お考えになりながらお読みいただければ幸いです。


それでは本文をどうぞ。



 

1. セミナー展開における会場型セミナーvsオンラインセミナーのメリット・デメリット

1.1  会場型セミナーのメリット

1.1.1   リアルな接触と緊張感

会場型セミナーのメリットとして、何よりも講師との距離が違い、そして実際に感じ取ることができる、という点が最大のメリットです。

講師が直接参加者に話しかけることで、参加者はより緊張感を持ってセミナーに臨むことができるという面もありますが、やはり同じ場所にいることで人間は感じ取れるものは本当に多くなります。

加えて、参加者同士の交流が活発になる場合もあります。参加者が同じ空間にいるため、自然な形で交流が生まれやすい、ということですが、これは主催者側の誘導次第、という副次的効果と考えましょう。


1.1.2   人柄まで伝わる

会場型セミナーでは、講師の表情や仕草が伝わるため、講師の人柄が伝わる、感じ取れるというメリットがあります。講師の人柄が伝わることで、参加者は講師に対する信頼感を持つことができ、セミナーの内容に対する理解度が深まることが期待できます。

 

1.2 会場型セミナーのデメリット

1.2.1 時間とお金

では次に会場型セミナーにあるデメリットについて触れたいと思います。

オンラインセミナーがここまで一気に浸透してしまったため、会場型セミナーのデメリットとして、会場の手配や移動時間、移動に際しての交通費、そして場合によっては宿泊費がかかることが挙げられます。参加者が遠方から来る場合は、交通費や宿泊費がかかるため、参加に際しての負担が大きくなることは申し上げずともお感じでしょう。

 

1.2.2 参加への心理的抵抗

オンラインセミナーの浸透によって、会場型セミナーに参加するためには、時間やお金を投資する必要があることが、より参加への心理的抵抗に繋がるようになったと言っても過言ではありません。オンラインセミナーがそれだけ気軽に参加できるようにセミナー事業者の努力が進んだ結果とも言えます。それが会場開催セミナーへの抵抗感を増すというジレンマになってしまったというのが現在の状況です。

 

1.3 オンラインセミナーのメリット

1.3.1   気軽さ

これは申し上げるまでもないでしょう。会場型セミナーのデメリットがそのままオンラインセミナーのメリットに繋がるわけですが、あえて記すと以下のような整理ですね。

オンラインセミナーのメリットとして、気軽に参加できることが挙げられます。自宅から参加であれば、移動時間も費用もかかりません。場合によっては服装等への気遣いも不要になります。セミナーを開催することを考えれば、オンラインセミナー抜きでは考えられない時代になりました。

1.3.2   どこからでも

オンラインセミナーは、インターネット環境があれば、どこからでも参加できるため、参加者の居住地に関係なく参加できるというメリットがあります。

 

1.4 オンラインセミナーのデメリット

1.4.1   緊張感の欠落

オンラインセミナーではメリットだけではないかと感じられる方も増えてきたのではないかと思いますが、オンラインセミナーにもデメリットは当然あります。講師との物理的、心的な距離があるため、緊張感が乏しくなるリスクが大いにある、ということです。

顔出しを強制するセミナーであればまだその問題は少なくなりますが、そこまでできない場合は大きなリスク要因です。別な作業を同時並行で行うことすらできてしまいます。その防止策はやはり工夫が必要です。

1.4.2   コミットメントの弱さ

 前項の緊張感の欠落と同様ですが、オンラインセミナーは、気軽に参加できるため、参加者の主体的参加という部分に課題を抱えることになります。気軽に参加できるため、参加者がセミナーに対して真剣に取り組むインセンティブが生まれにくい、ということになります。この部分もよく考えてセミナーの設計開発を行う必要があります。

 


2. 中小企業の経営者及び個人事業主におすすめのセミナー展開方法

2.1 会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を用いることを推奨する理由

2.1.1   会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を用いることを推奨する理由

 1項のメリット・デメリットを踏まえて、経営者や個人事業主の方におすすめのセミナー展開方法として、会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を用いることを私は推奨しています。

参加者が自分に合った方法で参加できるという点と、どちらが自社の戦略、戦術との親和性が高いか、そしてどちらがより望む成果を得やすいか。これらのことは実践してみなければわからないからです。

下手の考え休むに似たりです。どちらも実施する前提で、準備等を進めましょう。


2.1.2   マーケティング機会の創出

 会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を用いることで、自社にとってもマーケティング機会を複数持つことができます。当然、それらの運営管理方法では同じ観点で対応すれば良い部分と異なる対処が必要なことがあります。一見、非効率な運営に感じるかもしれませんが、急がば回れです。自社の広報手段の多様化を図る、と思って両方に取り組みましょう。


2.2 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分け方

2.2.1   メリット・デメリットの把握に基づく使い分け

 前項で、両方のセミナー展開に取り組むことは必須です、と申し上げましたが、セミナー展開において、会場型セミナーとオンラインセミナーを使い分ける際には、それぞれのメリット・デメリットを把握することが重要です。やみくもに両者の展開を50/50ですれば良い、というものではさすがにありません。

参加者同士の交流(意見交換)が必要なセミナー内容であれば、会場型セミナーの方がやはり効果的です。一方で短時間の連絡型セミナーで構わない、ということであればオンラインセミナー一択です。このように、それぞれのメリット・デメリットを把握し、参加者のニーズに合わせたセミナー展開ができるようにすることが重要です。


2.2.2   商品特性による使い分け

前項と同様の視点ですが、自社のアピールしたい商品の特性によっても会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分けを行うこともあります。例えば、商品が高額である場合は、会場型セミナーを利用することで、参加者が商品を実際に手に取って確認することができます。

一方で商品が情報商材のようなデジタルコンテンツである場合は、その内容が理解できる、伝えることができる、ということであればオンラインセミナーで全く問題ありませんし、参加する側も会場でなくても十分、と感じてくれるでしょう。

このように、商品の特性によって、会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分けを行うことで、より効果的なセミナー展開ができるようになります。

 

2.3 中小企業の経営者及び個人事業主におすすめのセミナー展開方法

2.3.1   会場型セミナーとオンラインセミナーの選択肢を増やす方法

会場型セミナーとオンラインセミナーの選択肢を増やす方法として、両者を同時に開催する、というやり方があります。

会場型セミナーの収容人数をできれば減らし(減らす理由はいくつかありますが、どうしても減らさなければならないものではありません)、オンラインセミナー参加者を同時募集する方法です。準備する側は少々大変ですが、どちらも選べる、という意味で参加者にとっての利便性は増します。また会場型セミナーで開催した際に録画しておき、それをオンラインセミナーとして提供する、というやり方もあります。


2.3.2   セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの費用対効果比較

会場型セミナーは、会場費や機材費がかかるものの、講師との繋がりが持ちやすい、直接会話ができる、参加者同士の交流が活発になるなどのメリットから、参加者の満足度が高くなる可能性を大いに秘めています。一方、オンラインセミナーは、会場費がかからないものの、講師との接触度合が少ない、低い、という問題とともに、参加者同士の交流が少なくなるため、参加者の満足度が低くなるリスクを抱えています。このように、費用対効果は一概にどちらに分があるとは言えません。常に自社の戦略に基づき、得たい成果が何かを明確にした上で、費用対効果を把握することが大切です。

 

 


3. 今後のセミナー展開に向けた戦略の立て方

3.1 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分け方の最適化

3.1.1   どちらも手掛ける

ここまでお読みいただいた方はもうおわかりと思いますが、セミナー展開においては、どちらかに絞って行う、というのはよほど特殊なケースを除いて得策ではありません。試着が絶対に必要と大昔は言われていた、洋服や靴であってもネット販売がどんどん浸透した世の中になりました。

会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を手掛けることで、参加者のニーズに合わせたセミナー展開ができ、それはあなたの会社にとっての成果を得やすくなることに繋がります。


3.1.2   反応を見極める

どちらのセミナー開催方法がよいか、分かる場合とわかりにくい場合が当然出てきます。またこちらの方が反応が良い、と思っていても、状況が変わればその結果にも変化が生じます。

会場型セミナーとオンラインセミナーの使い分けにおいては、反応を見極めることが重要です。


3.1.3   固定化させない

前項と同じことではありますが、世の中は常に変化しています。セミナー展開におけるマーケティング戦略として、開催形式は固定化させないことが重要です。参加者のニーズも変化することでしょう。自社側でも変化することがあるでしょう。常にその時の状況に応じた戦術を選ぶことが大事です。


3.1.4   テストを繰り返す

セミナー展開におけるマーケティング戦略を策定する際には、テストを繰り返すことが重要です。例えば、広告の配信先や配信時間帯を変更することで、より多くの参加者にアプローチできるようになる場合があります。このように、マーケティング戦略を策定する際には、常にテストを繰り返し、改善を図ることは基本中の基本であることを常に意識しておきましょう。

 

3.2 セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの効果測定方法

3.2.1   費用対効果の把握

2.3.2項で触れたことの繰り返しになりますが、前項同様、世の中は自社を含めて常に変化しています。過去の情報はもちろん参考にすべきですが、可能な限り最新情報を入手し、それを経営判断に活かしていくことを忘れないようにしましょう。費用対効果の把握も同様です。

3.2.2   両方の手段を提供し続ける

これも繰り返しですが、大事なことですのでもう一度復習です。

セミナー展開における会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を提供し続けることで、参加者のニーズに合わせたセミナー展開ができるようになります。参加者が自分に合った方法で参加できるため、参加者の満足度が高くなります。また、会場型セミナーとオンラインセミナーを両方提供することで、参加者が自分のペースで学ぶことができるため、参加者の理解度が深まることも期待できるでしょう。このように、会場型セミナーとオンラインセミナーの両方を提供し続けることで、より効果的なセミナー展開ができるようになります。

 

 

4. セミナー展開における注意点

4.1   会場型セミナーにおける注意点

4.1.1   会場型セミナーにおける会場の選び方

会場型セミナーにおいては、会場の選び方が重要です。会場の広さや設備によっては、講義内容が聞き取りにくい場合があります。そして会場の雰囲気も重要な要素になります。

また、会場の場所がわかりにくい場合は、参加者が会場にたどり着くまでに時間がかかるため、参加者の負担が大きくなります。参加者がスムースに会場にたどり着けるような場所を選ぶことが重要です。


4.1.2   会場型セミナーにおける参加者へのアプローチ方法

会場型セミナーにおいては、参加者との接触方法への気遣いを忘れてはなりません。まずは来場時の挨拶です。このファーストコンタクトに失敗すると致命的です。時間とお金をかけて会場まで来てくださっていることを忘れてはなりません。


4.1.3   会場型セミナーにおけるセミナーの進行方法

会場型セミナーにおける進行管理では、遠慮なく講師との距離が近い、というメリットを生かしたものにしましょう。講師が遠い演台の先にいる、というのではあまりにももったいないのです。

 

4.2  オンラインセミナーにおける注意点

4.2.1   オンラインセミナーにおける参加者へのアプローチ方法

オンラインセミナーにおいては、参加者へのアプローチ方法はやはり会場型とは異なる手法が必要です。

参加者が自宅などから参加できるため、気軽に参加できるというメリットがあります。通信環境等の問題がないかどうか、細かい配慮をしていきましょう。


4.2.2   オンラインセミナーにおけるセミナーの進行方法

オンラインセミナーにおける進行管理は、こまめに休憩を取ることをまずは意識しましょう。

講師側はそうでもありませんが、参加者側は思う以上に疲労感を感じることもありますし、何よりも集中力の持続、という点では会場型セミナーに劣るケースがほとんどです。受講者の表情を見ながら講師が臨機応変に対応できるようになりたいものです。


4.2.3   オンラインセミナーにおける技術的な問題の対処法

オンラインセミナーにおいては、技術的な問題が発生することがあります。インターネット接続が不安定な場合は、セミナーの進行がスムースに行えなくなる場合があります。これは、受講者側の問題、主催者側の問題、両者に関係ない通信事業者の問題、に大きく分かれます。事前にそれぞれのケースの対処策を考えることが基本です。

 


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

いかがでしょうか。セミナー開催における、会場型セミナーvsオンラインセミナー。そのメリット、デメリット、大体は読まずともお察しいただいたことだったと思いますが、どちらも一長一短、というのが結論です。限定することなく御社の事業展開の中に、両方の手法を取り入れて行ってください。


そして今回はあくまで教科書論的なお話をさせていただきました。まずこの段階でのご理解を深めていただければ、次は応用編とも言えるお話を機会がある時にさせていただきたいと思います。

 

(了)

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