top of page
  • tsunemichiaoki

サービス業経営者にとってのセミナー開催<メルマガ#006>


こんにちは。セミナービジネス研究所です。

本日もありがとうございます。


前号で本の熟読の話をさせていただきました。

セミナービジネスとは直接つながりませんが、今週金曜日より週末号を発行いたします。不定期発行になりますがそちらでも書籍について取り上げていきます。しばし、書籍関連の話題にお付き合いいただければ幸いです。

前号では、ある出版社社長の金言のお話から長引いて、私の出版の先生とのZoom面談の話ができませんで・・・(こんどこそ続きは編集後記で)


サービス業経営者にとってのセミナー開催



さて、本日の本題です。

前回までの3回では、講師としてのデビューを飾るために理解しておいていただきたいと考えることをお届けいたしました。今回はセミナー展開のテーマに話を戻したいと思います。

セミナービジネス研究所でお手伝いするコンサルティングは業種業態を限定しているものではありません。ですが、現場での大きなものを扱う製造業、建設業の方々にとっては、様々な場面でセミナー展開を応用的に活用することができます、とは実は申し上げにくいのが実情です。

どうしてもその活用シーンは、サービス業の方々のほうに高い親和性があることには間違いありません。


逆に、サービス業の方であればセミナー展開をせずに事業を成長、発展させようとするとかなり苦労するのではないか、とまで申し上げるとさすがに言い過ぎではあるのですが、多くの方に自社、自社事業のアピールでセミナー展開というものを活用することをお勧めしたいと考えています。



では本論をどうぞ。




━━━━━━━━━━━━━━━━━

ストーリーの持つ力

━━━━━━━━━━━━━━━━━


本を読むときのことを考えてみてください。


難しい学術書と小説とを比較すると、あなたにとってはどちらが読みやすいと感じますか。

99%の方が小説とお答えいただけると思います。

もちろん私も小説です。


なぜか。

簡単な問いでしたか。そう、小説にはストーリーがあるからです。

さらに小説の場合は、そのストーリーを楽しむこともできるからです。


ある時期からビジネスの世界においてもストーリーが大事だ、とあちこちで言われるようになりました。

その一つのピークがこの本がとても売れた、ということによって示されたのではないかと思っています。

「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」





2010年の発行ですので、もうそれなりの年数が経ちました。

著者の一橋大学の楠木先生、この本で一気に全国区の有名な先生になったと思っています。


本自体は結構骨太で、サラサラっと読める本ではありませんが、企業戦略においても物語を意識することが大事であるとともに、成功している企業ではそれを意図的に活用している、ということを紹介するもので、私自身もその意識はこの本(実は内容よりもタイトルの方により触発されたのですが・・・)によって強く意識するようになったと言っても過言ではありません。


もしまだ読んでないという方には一読をお勧めしたいです。



そしてこのストーリーに基づく戦略ということは、

自社のアピール、PRにおいても応用できる、いや活用すべきと私は考えています。


生まれたばかりの企業ではこのストーリーというものはまだありませんから少々頭を使う必要がありますが、ある程度の実績を重ねた組織、企業であれば、必ずそこに至る歴史があります。つまりストーリーがある、ということなのです。


商品を直接買ってくださるお客様を前にして、延々と講釈を垂れるわけにはいきませんから、組織としての思いや考え、そのストーリーの中に入れ込みたい内容については別の機会を作らなければなりません。


以前はその役目をホームページが担っていました。

だからこそ、インターネット社会が到来した時期にはホームページを持っている企業とそうでない企業での差が生まれたわけです。



ですが、それは相当前の話。今は、ホームページはあって当たり前ですから、それだけでは全く差別化になりません。そこで各社各様の工夫をして、動画で自社の歴史、沿革を語るものを作り、ホームページに埋め込むようになりました。さらにはYouTubeチャンネルを作って、という企業もどんどん増えています。しかしまだ動画をそこまで活用している、というところにはすべての企業が行き着いているわけではありません。


ここまで記すとお察しいただけるかと思います。


動画を作ることももちろん良い戦術ですし、大事にすべきと思っていますが、リアルな接触の場を作るセミナー(オンラインセミナー含めて)も、セールスをかける場とは違うものとして存在価値、意義があると思っています。


もちろん、セミナーの場では一切セールスはしないでおきましょう、などということを申し上げるつもりはありません。


セミナーでしっかり価値提供ができれば、バックエンド商品の販売の場としてそのセミナーを活用することができます。それはすでに多くの組織で取り入れられている手法でもあります。


とはいえ、セミナー企画を考える上での大事な視点は、単に商品アピールして販売を狙うテレビショッピングのようなものとは大きく異なります。

お客様との関係性をどのようにしていきたいのか、ということも含めた、ご自身あるいは自社の思いを伝える場なのです。






─────────────────

プラスαのセミナー開催メリット

─────────────────


ここまでのお話は、経営者の方にとってのメリットを意識して記してきました。

ですが、自社のアピールでセミナー展開を図っていくメリットとしてもう一つお伝えしておきたいことがあります。


ストーリー以上にこちらはサービス業、という狭い範囲ではなく、ありとあらゆる業種業態の方にとってのメリットに繋がることになります。


それがなにか、といえば




社員の皆さんとの関係、ということなのです。




経営者が何から何まで全部自分でやってしまって、社員の方々の仕事はセミナー会場で、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」の声がけだけ、なんていうことになってしまえば別です。ですが、初めてセミナー開催する際には、会場をどこにするのか、ホームページではどのように告知するのか、などと色々手伝ってもらわないと手が回らない、という仕事がどんどん出てきます。


その際に、単なる業務指示という形で、あれやっといて、これお願い、で終わらせることなく、なぜこれを推進していくのか、どのような将来、未来を作り出したいと考えているのか、という目に見えにくい部分を声に出して、社員の方々に伝えていただきたいのです。




その社員の巻き込みによって、社員の皆さんの自社、及び自社製品の理解は確実にステップアップします。相当にレベルの高い社員がいらっしゃるのであれば、セミナーで使う資料の元原稿を作ってもらうのも良いでしょう。



このように巻き込んでいくことが実は社員にとっても損して得取れではありませんが、少し長い目で見ると何かしらのパフォーマンス向上という形で日の目を見ることに繋がります。

即効性があるとはなかなか言い難いですが、ぜひこのメリットも忘れずに意識していただきたいポイントです。


本日の内容をもう少し全般的、網羅的に整理してまとめたものが下記になります。

ベーシックの部分を再確認したい、と思われた方はぜひ、下記リンク先からご確認ください。



=========

今後の予定1

=========


冒頭にも記しましたが、今週金曜日に、週末号として毎週水曜日の定期便以外にも不定期になりますが、追加メルマガを発行いたします。

今までビジネスマンとしてやってこられたのも様々な本との出会いがあったから、と言うと少々大げさかもしれませんが、間違いなく本は私にとって大事な栄養源になっています。

そして、本だけでなく、映画も大事なもう一つの栄養源です。

それらのことを含めて、堅苦しい水曜日定期便とは違うテイストのメルマガをお届けできたら、という思いの金曜日、週末版です。楽しみにお待ちいただければ幸いです。





━━━━━━━━

■編集後記■

━━━━━━━━


出版時の先生とのZoom面談の話の続きです。


この時言われたことも、先にお伝えした出版社社長と路線は同じことです。


熟読。


そしてその熟読の仕方からさらに一歩踏み込んだ本の活かし方をその先生自らのやり方を含めて教えていただきました。



本を読む際はどんどん汚しなさい、という主張は多くの方がお聞きになったことがあるかと思います。

線を引いたり、マーカーで色を付けたり、あるいは何かの書き込みをしたり。


そのいずれも私もやりますが、それを実行する割合は高くありませんでした。


なぜなら。



多くの本を図書館で借りて読んでいたから、というのが最大の理由です。



本ほど安い自己投資商材はない、と多くの方が言います。


ですが1冊2,000円程度のビジネス書。

もし年間100冊読むとしたら、総額20万円です。

100冊は無理でも50冊でも、総額10万円。


あくまで年額ですが、これを安いと考えるか高いと考えるか。

人によって相当に開きがあろうかと思いますが、私にはやはり高く思えました。


そして昨今は本当に図書館のサービスは充実しています。読みたいと思った本のほとんどが図書館にあります。たとえ自分が行く図書館になくても市内の他の図書館にあれば取り寄せてくれます。

それらがすべてネット上の操作で完結します。本当に便利な世の中になりました。

それらの様々な本からどんどん情報を得る、知識を吸収する。乱読が必要な段階においては図書館の提供してくれるサービスは本当にありがたいと思います。


ですが、それではやはり熟読はできません。

自分で購入した本でなければ、汚すことができないからです。


そしてその先生の教えは何か、というと大事な箇所へのマーカーとはずいぶん違うものでした。

そしてここまで引っ張っておいて申し訳ありませんが、その先はおそらくその先生の企業秘密でもあるでしょうから、ネット上での公開は控えさせていただきます。どうしても、という方はどうぞ個別にご連絡ください。


その先生はそれをされているからでしょう。今まで何十冊と本を出されていますし、先日お聞きした際にもこの先出版を狙っていく企画書は膨大な枚数準備している、ということでした。


いずれにせよ、そのお話をお聞きして以降、私が読む本できれいなままの本、というのはなくなりました。

本日は以上になります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。


====================================

メールマガジン発行者情報


セミナービジネス研究所

代表 青木恒享


※バックナンバーはホームページで公開しています。

閲覧数:5回0件のコメント

Comments


bottom of page